手指は身体の末端にあり、樹木に例えるなら枝葉です。 手相とは、葉や枝ぶりの様子からどんな樹木かを判断するような占い方と言えるでしょう。
名木だから良い、雑木だから悪い、ということではなく、その個性なりに時期に応じて花を咲かせ実をつけることが大切です。
手相をみるときには、手全体の印象をとらえることが大切です。 一本の線だけに注目して、良い悪いとこだわり過ぎないようにします。
手全体の印象→主要な線→細かな線という具合に、まず全体をみてから徐々にディテールをみていきます。
手の出し方・指の広げ方などにも注目します。 それだけでも相手の性格的傾向や、その時点における相手の心境などが分かるものです。
手相の基本となるのは、4つの主要線です。 4つの主要線とは、知能線・感情線・生命線・運命線です。
生命線は、ほとんどすべての人の手相に出ている線です。 生命線からは生命力の強弱や健康面の傾向などが分かります。
知能線と感情線も、ほとんどの人の手相に出ている線です。 知能線からは集中力や思考パターンなどが分かります。 また、感情線からは感情や愛情などが分かります。 知能線と感情線がひとつになったマスカケ線などの変形パターンとなることもあります。
運命線はすべての人に出ているわけではなく、出ている人と出ていない人があります。 運命線からは、仕事や人生への姿勢などが分かります。
知能線・感情線・生命線・運命線には、方向(始点と終点)があります。
生命線は上から始まり、下(手首側)に流れます。
知能線は生命線と同じ辺りから始まり、小指側に流れます。
感情線は小指側から始まり、人差し指側に流れます。
運命線は下から始まり、上(中指の下辺り)に流れます。
手相で運勢の時期をみる際など、これらの線の方向が大きな意味を持ちます。
手相をみるときには、左右両方の手をみます。 左右どちらの手もその人をあらわす重要な情報です。 私的な面は左手をみて、公的な面は右手をみます。
利き手が左右どちらかに関わらず、左手は直感や感受性と関連があり、右手は論理や合理性と関連があります。
そのため、左手には内面にある基本的な性格やパーソナルな側面、右手には外に向けた性格やソーシャルな側面があらわれやすいとみます。
上記以外にも、男性と女性でみる手を変えたり、先天運と後天運でみる手を変える方法などがあります。 いずれも一理あるのかもしれません。
吉相の手とは、以下のようなものとされています。